古いホームページは作り直すべき?リニューアルが必要な7つのサイン
ホームページを見るたびに、「少し古くなったな」と感じていませんか?
作ってから何年も経っている。スマートフォンでは少し見づらい。料金やサービス内容も、今の事業と合わなくなってきた、など。
気になるところはあるものの、まだ表示されているし、すぐに作り直すほどではない気もしますよね。
古いホームページは作り直すべきかどうかは、見た目が古いという理由だけでは、ホームページをリニューアルする必要はありません。
文章や写真を変更したり、問い合わせボタンを見直したりするだけで使い続けられる場合もあります。
一方で、古い情報が何ページにも残っている、自分で更新できない、スマートフォンで使いにくいなど、複数の問題が重なっている場合は、部分的な修正よりも全体を作り直したほうがよいこともあります。
この記事では、ホームページのリニューアルを考えたい7つのサインと、修正で済む場合・作り直したほうがよい場合の違いを解説します。
ホームページは何年経ったら作り直すべき?
Web制作をしていると、お客様から「ホームページは何年ごとに作り直せばよいですか」と聞かれることがあります。
しかし、リニューアルに決まった年数はありません。
10年近く使っていても、現在の事業内容に合い、スマートフォンで見やすく、必要な情報を更新できるなら、急いで作り直さなくてもよい場合があります。
反対に、公開から数年しか経っていなくても、目的や対象者が変わっていれば、構成から見直したほうがよいこともあります。
私は、ホームページの状態を以下の3つに大きく分けて考えます。
掲載内容の問題
料金、営業時間、サービス内容などが古くなっている状態です。
ホームページの仕組みに問題がなければ、文章や写真の変更で対応できるため、リニューアルは必要ありません。
お客様が使う流れの問題
サービス内容が分かりにくい、問い合わせボタンが見つからない、スマートフォンで操作しにくいといった状態です。
問題が一部に限られていれば、ページ構成やボタンの修正で改善できる可能性があります。
ホームページの土台の問題
更新できない、管理情報が分からない、新しいページを追加できない、サイト全体がスマートフォンに対応していないといった状態です。
土台に問題がある場合は、部分的な修正を繰り返すより、リニューアルしたほうが今後の管理まで楽になることがあります。
この違いを踏まえて、7つのサインを見ていきましょう。
サイン1.スマートフォンで見ると使いにくい
まず確認したいのは、デザインの新しさよりも、スマートフォンで問題なく使えるかどうかです。
パソコンではきれいに見えていても、スマートフォンでは文字が小さかったり、写真や料金表が画面からはみ出したりすることがあります。
お客様がスマートフォンで見ているのに、パソコンだけで確認していては、使いにくさに気づけません。
お客様と同じように操作してみる
自分のスマートフォンでトップページを開き、問い合わせや予約まで進んでみましょう。
次の状態になっていないか確認します。
- 文字を拡大しないと読めない
- 横にスクロールしないと全体が見えない
- 写真や料金表が画面からはみ出している
- ボタンが小さく、押しにくい
- メニューの開き方が分かりにくい
- 電話番号を押しても発信できない
- ページの表示に時間がかかる
- 問い合わせフォームを入力しにくい
トップページだけでなく、料金、アクセス、お問い合わせのページまで確認してみてください。
Web制作者側の判断基準
一部の文字や画像、ボタンだけに問題があるなら、部分修正で改善できる可能性があります。
一方、どのページもパソコン用の幅で表示され、スマートフォンでは常に拡大が必要な場合は、ホームページ全体の作り直しを検討したほうがよいでしょう。
古いレイアウトへ修正を重ねるより、最初からスマートフォンで見やすい構成にしたほうが、今後の更新も楽になります。
ホームページのリニューアルの相談をして、「古いホームページだから」という理由だけで、すぐにリニューアルを勧める業者には注意してください。
リニューアルを提案されたときは、次の点を確認してください。
- 今のホームページのどこに問題があるのか
- 部分的な修正では対応できないのか
- 修正とリニューアルでは何が違うのか
- 作り直すことで、どのような問題が解決するのか
- 必要な作業と費用の内訳が説明されているか
作り直す理由を具体的に説明せず、不安をあおって契約を急がせる場合は、その場で決める必要はありません。
信頼できるWeb制作者であれば、リニューアルだけでなく、今のホームページを活かして修正する方法も含めて説明してくれるはずです。
複数の選択肢を聞いたうえで、自分の事業に合う方法を選びましょう。
サイン2.現在の事業とホームページの内容が合っていない
開業から数年経つと、力を入れるサービスや来てほしいお客様が変わることがあります。
それにもかかわらず、ホームページには開業当時のサービスが大きく掲載され、新しく始めたサービスはお知らせにしか書かれていない。
この状態では、今の事業の魅力が伝わりません。
ホームページは表示されていても、以前の事業を紹介するパンフレットのようになってしまいます。
現在の情報と比べる
次の内容を確認してみましょう。
- 主力サービスが現在と合っているか
- 終了したサービスが残っていないか
- 新しいサービスが分かりやすく掲載されているか
- 料金が現在の内容と合っているか
- 対応地域が変わっていないか
- 営業時間や定休日が正しいか
- 以前のスタッフや設備が掲載されていないか
- お客様にしてほしい行動が現在と合っているか
古いデザインより、古い情報のほうがお客様を困らせます。
料金や営業時間が違っていれば、信用にも影響します。
Web制作者側の判断基準
料金や文章など、変更箇所が数か所だけなら、部分修正で十分です。
一方、主力サービス、対象者、問い合わせ方法まで変わっている場合は、文章だけを差し替えても全体の流れが不自然になります。
トップページから各サービスページまで、誰に何を伝えるかを整理し直す必要があるなら、リニューアルを検討するタイミングです。
サイン3.必要な情報を自分で更新できない
営業時間を変更したい。新しいサービスを追加したい。施工事例やお客様の声を載せたい。
そう思っても、更新方法が分からず、そのままになっていないでしょうか。
小さなお店では、ホームページの更新だけに多くの時間をかけられません。
だからこそ、日常的に変わる情報だけでも、自分で無理なく更新できることが大切です。
何を更新したいか整理する
次の内容を、自分で変更または追加できるか確認してみましょう。
- お知らせ
- 営業時間や定休日
- 料金
- サービス内容
- 写真
- 制作事例や施工事例
- お客様の声
- よくある質問
- スタッフ情報
すべてを自分で変更できる必要はありません。
レイアウトやデザインに関わる部分は制作者へ依頼し、お知らせや事例だけを自分で更新する方法もあります。
Web制作者側の判断基準
管理画面にログインでき、操作方法が分からないだけなら、マニュアルを用意したり、更新方法を教えてもらったりすることで解決できます。
一方で、管理画面がなく、文章を変えるたびに専門的な作業が必要になる場合は、更新しやすい仕組みへの変更を検討します。
今後コラムや事例を増やして集客に活かしたいのに、ページを追加できない場合も、リニューアルを考えたい状態です。
サイン4.問い合わせや予約までの流れが途中で止まっている
ホームページは、表示されていれば役割を果たしているわけではありません。
サービスに興味を持ったお客様が、迷わず問い合わせや予約まで進める必要があります。
見た目には問題がなくても、問い合わせフォームからメールが届いていなかったり、古い予約ページへ案内していたりすることがあります。
自分で最後まで問い合わせてみる
スマートフォンを使い、お客様と同じように問い合わせや予約を試してみましょう。
- 問い合わせボタンをすぐ見つけられるか
- フォームを最後まで入力できるか
- 送信ボタンを押せるか
- エラーの内容が分かるか
- 自動返信メールが届くか
- 事業者側にも通知が届くか
- 電話番号を押すと発信できるか
- LINEや予約ページが正しく開くか
- 問い合わせ後の流れが説明されているか
私が確認するときは、「送信できるか」だけでなく、途中で不安や面倒を感じる場所がないかも見ます。
入力項目が多すぎるだけで、送信を諦める人もいるからです。
Web制作者側の判断基準
リンク切れや通知先の間違いなど、一部の不具合であれば修正で対応できます。
問い合わせボタンの位置や文言も、部分的に変更できます。
一方、現在の予約方法とホームページの構成が合っていない場合や、複数のページで問い合わせ先がバラバラになっている場合は、全体の流れから見直したほうがよいでしょう。
サイン5.ドメインやサーバーの管理状況が分からない
リニューアルの相談を始めてから、ドメインやサーバーの契約先が分からないことに気づく場合があります。
以前の担当者が退職した。制作会社と連絡が取れない。毎年何かの費用を払っているが、何の契約か分からない。
この状態は、見た目には表れません。
しかし、ホームページを今後も使い続けるうえでは、大きなリスクになります。
契約とログイン情報を確認する
次の情報が手元にあるか確認しましょう。
- ドメインの契約先
- サーバーの契約先
- WordPressなどの管理画面
- ログインに必要な情報
- 契約者名義
- 毎月または毎年支払っている費用
- 制作会社との契約内容
- メールアドレスの管理方法
- バックアップの有無
自分ですべてを操作する必要はありません。
ただし、誰の名義で契約し、困ったときに誰へ連絡するのかは把握しておきたいところです。
Web制作者側の判断基準
管理情報が分からないからといって、すぐに作り直す必要はありません。
まずは請求書や契約時のメールを確認し、現在の契約を整理します。契約者本人であれば、ログイン情報を再設定できる場合もあります。
一方、現在のホームページを管理できず、必要なデータも引き継げない場合は、新しい環境で作り直すことを検討します。
ドメインやメールアドレスは事業に関わるため、確認せずに新しいものへ変更しないようにしましょう。
サイン6.新しいサービスや事例を追加しにくい
事業を続けていると、ホームページに追加したい情報も増えていきます。
新しいサービス、施工事例、お客様の声、採用情報、よくある質問。こうした情報を追加できなければ、ホームページを育てていくことができません。
特に、検索から新しいお客様に見つけてもらいたい場合は、サービスや悩みごとの情報を増やせることが大切です。
今後追加したいページを書き出す
次のようなページを追加できるか確認してみましょう。
- 新しいサービス
- 制作事例や施工事例
- お客様の声
- よくある質問
- コラム
- 採用情報
- 店舗やスタッフの紹介
- キャンペーンやイベント情報
今すぐ必要なものだけでなく、これから取り組みたいことも含めて考えます。
Web制作者側の判断基準
数ページを追加するだけで、現在のメニューやデザインに問題なく収まるなら、部分的な追加で対応できます。
一方、ページを追加するたびにメニューが複雑になったり、デザインが崩れたりする場合は、全体の構成を見直す必要があります。
今後もコラムや事例を増やしたいのであれば、公開時だけでなく、更新を続けたあとの状態まで考えて設計したほうがよいでしょう。
サイン7.修正を重ね、どれが正しい情報か分からなくなった
長く使っているホームページでは、必要になるたびに文章やページを追加していることがあります。
一つひとつの修正には問題がなくても、積み重なることで全体が分かりにくくなります。
トップページと料金ページで金額が違う。古いサービスページが検索結果に残っている。似たようなページが複数あり、どれを直せばよいか分からない。
これは、修正を重ねてきたホームページによくある状態です。
情報の重複を確認する
次のような問題がないか確認してみましょう。
- 同じサービスの説明が複数のページにある
- ページによって料金が違う
- 古い情報と新しい情報が混ざっている
- メニューの項目が増えすぎている
- 同じようなページが複数ある
- ボタンの移動先が統一されていない
- お客様が最初に見るべきページが分からない
- 更新するときに複数のページを直す必要がある
お客様だけでなく、運営する側も迷い始めているなら、整理するタイミングです。
Web制作者側の判断基準
重複しているページが少ない場合は、情報を一つにまとめ、古いページを整理することで改善できます。
メニューの名称や順番を変えるだけで、分かりやすくなることもあります。
一方、多くのページで情報が重複し、どれが正しいか分からない場合は、部分修正を続けるより、全体の構成から作り直したほうがよいでしょう。
リニューアルは見た目を新しくするだけでなく、増えた情報を整理し、今後更新しやすい状態へ戻す機会でもあります。
修正とリニューアルを分ける判断基準
私が修正で対応できるか、リニューアルが必要かを考えるときは、問題の数だけでなく、問題がどこにあるかを見ます。
修正で済む可能性が高い状態
- 料金や営業時間など、一部の情報だけが古い
- 文章や写真を変えれば現在の事業に合う
- 特定のボタンやリンクだけに問題がある
- スマートフォンでも問題なく読める
- 管理画面から必要な情報を更新できる
- ページ構成がシンプルで分かりやすい
- ドメインやサーバーを管理できている
リニューアルを検討したい状態
- サイト全体がスマートフォンで見づらい
- 対象者や主力サービスが以前と変わっている
- 自分で情報を更新できない
- 新しいページを追加しにくい
- 管理状況が分からず、引き継ぎも難しい
- 情報の重複や食い違いが多い
- 一部を直すと、ほかのページにも影響する
目安として、問題が一つのページや一つの機能に限られているなら、まずは修正を考えます。
問題がホームページ全体の構成や管理方法に広がっているなら、リニューアルを考えたほうがよいでしょう。
リニューアル前に決めたいのはデザインではなく目的
リニューアルを決めると、色やレイアウトを先に考えたくなります。
しかし、最初に決めたいのは「何のために作り直すのか」です。
例えば、次のような目的があります。
- スマートフォンで見やすくしたい
- 自分で情報を更新したい
- 新しいサービスを伝えたい
- 問い合わせを増やしたい
- 採用情報を充実させたい
- 検索から見つけてもらいたい
- 管理状況を整理したい
目的が曖昧なまま作り直すと、見た目だけが変わり、以前と同じ問題が残ってしまいます。
「古く見えるから」ではなく、「誰に、何を伝え、次に何をしてほしいか」まで整理してから進めましょう。
今のホームページから残せるものもある
リニューアルは、すべてを捨てて一から作り直すことではありません。
現在のホームページにある文章、写真、事例の中には、そのまま活かせるものもあります。
次の4つに分けて整理してみましょう。
- そのまま残すもの
- 内容を直して残すもの
- 削除するもの
- 新しく追加するもの
現在検索から読まれているページがある場合は、安易に削除しないことも大切です。
ページのURLを変更する場合は、新しいページへ適切に案内する必要があります。ここは見た目からは分かりにくいものの、リニューアル時にWeb制作者が確認したい重要な部分です。
リニューアルが必要か確認するチェックリスト
現在のホームページを開き、次の項目を確認してみましょう。
- スマートフォンで文字や写真を見やすい
- 現在の事業内容と掲載内容が合っている
- 料金や営業時間が正しい
- 問い合わせや予約を問題なく利用できる
- 必要な情報を自分で更新できる
- 管理に必要な情報を把握している
- 新しいページを追加できる
- 情報の重複や食い違いがない
- お客様が必要な情報を見つけやすい
- 今後の事業にも使い続けられる
一つか二つの問題であれば、部分的な修正で改善できるかもしれません。
複数の問題が重なり、どこかを直すたびに別の場所にも影響する場合は、リニューアルを検討するタイミングです。
よくある質問
ホームページは何年ごとにリニューアルするものですか?
決まった年数はありません。
長く使っていても、現在の事業内容に合い、スマートフォンで見やすく、必要な情報を更新できるなら、そのまま使い続けられます。
制作してからの年数ではなく、現在困っていることがあるかで判断しましょう。
デザインが古いだけでも作り直したほうがよいですか?
見た目の古さによって、お客様に不安を与えている場合は改善を考えます。
ただし、文章や写真、色、余白などを調整するだけで印象を変えられる場合もあります。
ホームページの仕組みや構成に問題がなければ、デザインの部分修正で済む可能性があります。
リニューアル中はホームページが見られなくなりますか?
一般的には、現在のホームページを公開したまま新しいホームページを準備し、完成後に切り替えます。
進め方によって異なるため、公開までの流れを事前に確認しておきましょう。
今のドメインやメールアドレスは使い続けられますか?
現在の契約状況によりますが、そのまま使い続けられる場合があります。
ドメインやメールアドレスを変更すると、お客様への案内にも影響します。リニューアル前に、契約先や管理状況を確認しておきましょう。
リニューアルすれば検索順位は上がりますか?
リニューアルしただけで、必ず検索順位が上がるわけではありません。
ページの内容や構成、URLの引き継ぎ方も関係します。
現在検索から読まれているページを不用意に削除せず、残す内容と変更する内容を整理することが大切です。
まとめ
ホームページは、古いという理由だけで作り直す必要はありません。
Web制作者として見るのは、制作してからの年数よりも、現在のお客様と事業に合っているか、今後も管理できるかという点です。
リニューアルを考えたい主なサインは、次の7つです。
- スマートフォンで見ると使いにくい
- 現在の事業とホームページの内容が合っていない
- 必要な情報を自分で更新できない
- 問い合わせや予約までの流れが途中で止まっている
- ドメインやサーバーの管理状況が分からない
- 新しいサービスや事例を追加しにくい
- 修正を重ね、どれが正しい情報か分からなくなった
問題が一部に限られているなら、まずは修正で対応できないか考えてみましょう。
ホームページ全体の構成や管理方法に問題が広がっているなら、リニューアルを検討するタイミングです。
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